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なごりセミ

街の風もだんだんと冷たくなってきた今日この頃。
日常を埋め尽くしていたセミの声もいつの間にか消え去っていた。

しかーーーし!
ふと足元に目をやると、なんとアブラゼミが仰向けになって転がっているではないか!
さすがに夏の残骸だろうと思いつつも、つっついてみた。
するとピクリピクリと脚が動いた!
そう、暦はもう11月に入ったというのに生きたセミがいたのだ!
でももう飛ぶ力はなさそうだ。うつ伏せにしてやっても、のっそのっそ歩くのがやっとだった。
俺はせめてもの思いで、そいつをコンクリートの上から土の上に移動させてやった。
安らかに眠れセミ君。

前田一平 : 2006年11月05日 15:50

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